FP3級はいずれFP1級を受験するときのための基礎固めになります。ここで基本的な部分や全体像をしっかりと理解することが重要です。問題も細かなものは出題されません。基本的なものがほとんどですので、何回も解いて理解を確実なものにしてください。
FPの試験は個々の問題の難易度はそれほどでもありませんが(税理士試験、社会保険労務士試験など、難易度の高い試験と比較してという意味です)、範囲がとても広いものとなっています。広く深堀せずにまんべんなく勉強することは大変です。どうしても苦手科目が生じてしまいます。その苦手科目が致命傷とならないように、みんなができない問題はできなくても構いませんが、みんなができる問題は確実に正解を取るようにしてください。3級では致命傷とならなくても、1級では致命傷となりますので、注意してください。
さて、FPの試験の範囲は、1級ですと次のようになっています。
1.ライフプランニングと資金計画・リスク管理
2.年金・社会保険
3.金融資産運用
4.タックスプランニング
5.不動産
6.相続・事業承継
3級、2級はこれとちょっと異なって、
1.ライフプランニングと資金計画
2.リスク管理
となっています。いずれにせよ馴染みのない科目ばかりだと思われるかもしれませんが、大丈夫です。順を追って徐々に勉強すれば理解できるものばかりです。まずは、しっかりと3級の知識を確実なものとしてください。3級の知識で取れる問題も1級、2級でもありますので、基本はしっかりと押さえてください。
私の場合、受験資格がなかったので3級から受験しましたが、結果的には良かったと思っています。3級はそれぞれの科目で幹となる基本部分が主に出題されます。ですから、
科目の幹を押さえて、全体を理解することができるのです。
これが後々2級、1級の勉強に進んだ時に役立つことになります。問題はより複雑に深く、そして枝葉的にもなりますが、全体を理解していれば、理解力も格段に違うはずです。